情 報
田中帽子店は、日本にわずかに残る麦わら帽子工場。明治13年創業、「麦わら帽子」を中心とした天然素材専門の帽子工場で、日本でもわずかに残る国産工場です。
埼玉県春日部市は、自然豊かな古利根川が流れています。かつては、米や麦の栽培が盛んでした。
なかでも麦の栽培は多く、食料として麦を収穫した後に「茎(くき)」の部分を使った麦稈真田(麦わら帽子の材料)の生産が明治初頭の春日部市で行われていました。
麦稈真田とは「7本の麦を手で編んだ紐状」のことで麦わら帽子の材料です。
私ども田中帽子店も真田作りから始まりました。
その後明治30年位に、ドイツから工業用ミシンが輸入されました。
すると自然な流れで、材料の豊富な埼玉県春日部市で麦わら帽子の生産が始まり、日本で一大産地と発展していきました。
現在、麦わら帽子は埼玉県春日部市の伝統工芸品です。