情 報
『芋川椋三玄関番の巻』(いもかわむくぞうげんかんばんのまき)とは1917年1月(あるいは4月か)に公開されたとされる日本国産最初期のアニメ映画である。資料によっては『芋川椋三玄関番之巻』となっている場合もある。
作者は下川凹天(しもかわ へこてん・おうてん)。
作品内容
資料はほとんど無い為、ストーリーの内容や本編時間など全く不明。フィルムは21世紀現在でも現存が確認されていない。映画会社に渡り何度か上映されたが、動きが雑で作者の下川ですら満足出来る作品とはならなかったといわれている。
芋川椋三(いもかわむくぞう)というのは当時下川が漫画家として書いていたキャラクターの一人であり、それを主人公にしたのは彼が描きやすかった為だと言われている。
動画の技法として黒板にチョークで一つずつ書き、手を動かす時は手の部分だけを移動させて描き、移動前の部分を消していくという方法を使ったという説と背景を印刷した白紙を使い、人物と重複するところを白絵具で塗りつぶすという方法を使ったという説があるが、現在フィルム・写真などの記録が一切残っていない為、詳しい技法及び内容は不明である。ただし伝聞資料などによると、主人公・芋川椋三を中心とする、武骨ながらもユーモラスなものだったといわれている。