情 報
大正・昭和時代に活躍した浮世絵師 川瀬 巴水(かわせ はすい)。川瀬巴水は、江戸時代から明治時代になり時代の流れの中で浮世絵が衰退していった状況に対して、浮世絵復興を目指して新版画という分野を確立した人物のひとり。
2017年1月2日から開催される「川瀬巴水展」では川瀬巴水の約140点もの貴重な初摺り作品が展示されます。
影を効果的に使い、細かな写実力と美しい色使い。当初新版画は輸出用に制作され、江戸時代の版画とは違い、一つの作品にかける摺りの回数が30〜40回と圧倒的に多かったそうです。これによってリアルな作品を作り上げることができました。版画ならではのあたたかみもある巴水の作品世界を堪能できる絶好の機会になりそう。