情 報
浮世絵といえば版画が連想されますが、絵師が絵筆をふるった一点ものの肉筆画のほうが発生は古く、複雑で奥深い彩色技法や、描き手の筆づかいを直接感じることができます。
本展では、浮世絵の先駆とされる岩佐又兵衛をはじめ、浮世絵の始祖である菱川師宣、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川国芳などの60人に及ぶ浮世絵師の肉筆画約125点を展観します。重要文化財、重要美術品、新発見、再発見、初公開作品約40点を含む見どころ満載の展覧会です。浮世絵の源流である肉筆画を通して、300年に及ぶ浮世絵の歴史を体感いただくとともに、それぞれの絵師の巧みな線の引力、色の魔力、そして絵に宿る筆魂をご堪能いただきます。
【構成と見どころ】 絵師の魂を感じる「肉筆画」のみが集結!
肉筆画の「肉」とは「生身」を意味し、錦絵や摺物といった浮世絵版画とは異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描くことを示します。本展は浮世絵の中でも肉筆画のみを約125点あつめ、以下の構成で浮世絵の歴史を縦覧します。
(プレスリリースより)
- 会期: 2021年2月9日(火)~4月4日(日)※一部展示替えを実施予定、前期|2021年2月9日(火)~3月7日(日)、後期|2021年3月9日(火)~4月4日(日)
- 休館日: 毎週月曜日
- 開館時間: 9:30~17:30(入館は17:00まで)
- 主催: 墨田区・すみだ北斎美術館
- 監修: 内藤 正人(慶應義塾大学文学部教授)
- 企画協力: 株式会社江戸文物研究所