情 報
マッチは、簡単に火を点けられる画期的な道具としてヨーロッパで誕生し、19世紀半ばから世界に広がりました。マッチの誕生により、炭火などで火を長持ちさせる必要がなくなったことで、喫煙具のしつらえなど、たばこ文化にも影響を与えました。一方、日本ではマッチ産業の育成がはかられ、1890~1910年代には世界屈指の輸出量を誇るマッチ大国となりました。当時の輸出用マッチラベルには、西洋のラベルを模倣しつつ、日本の伝統意匠や輸出先の好みを取り入れた、独特なデザインを見ることができます。さらに1920年代以降は飲食店などのノベルティとしても活用され、ラベル収集の趣味も広まりました。
本展は、「マッチ登場」「国産マッチのあゆみ」「マッチラベルの世界」の3つのコーナーで構成し、約500点の資料を展示します。マッチ以前の着火具と合わせ、マッチ登場以降の歴史を紹介する一方で、百花繚乱ともいえる様々なラベルを展示し、そのデザインの魅力をお伝えします。
- 会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室
- 入館料 : 大人・大学生:100円(50円)/満65歳以上の方(要証明書):50円(20円)、小・中・高校生:50円(20円) ※( )内は20名以上の団体料金
- 開館時間: 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 休館日 : 月曜日
(プレスリリースより)