情 報
大英博物館を始め、国内外では北斎関連の大型美術展が開催され、出版界でも北斎にまつわる特集本が数多く発売されるなど、その盛り上がりは北斎ブームへと成長しています。
北斎とその娘・応為の貴重な作品を、オランダ、フランスを始めとする国内外の著名な美術館で徹底取材し、応為についての大胆な仮説を小説にして注目を集めている作家・キャサリン・ゴヴィエ氏とともに、北斎と応為の作品への新解釈を披露しています。
内容
晩年になっても衰えることなく、進化し続ける画力と圧倒的な色彩感覚を誇った天才絵師・葛飾北斎。彼の作品には、鎖国時代なのに、西洋美術の技法を巧みに取り入れた痕跡が…。いったいなぜ?
前編では、北斎の絵筆の跡を科学的に検証し、オランダ・ライデンで発見された5枚の絵を中心に、北斎に纏わる謎を紐解いていきます。
後編では、北斎の娘・お栄に焦点を当てていきます。画号は「応為」。
父に匹敵する才能を持つと言われていますが、その作品はわずか数点しか発見されていません。
二人が残した作品、そして数多くのミステリーを追うなかで見えてきたのは、父と娘の絆の物語。オランダ・ライデンに所蔵される作品をはじめ、貴重な北斎作品を徹底取材し、国内外の専門家と共に、その名を隠し生き続けた天才女流絵師・お栄の失われた実像に迫ります。