情 報
竹久夢二(1884-1934) は16歳で上京して以来、人生の大半を東京で過ごしました。東京には夢二に想いを馳せることのできるゆかりの地が多くあります。夢二は東京の街、そしてその片隅に生きる人々に目を向け、都会の賑わいと感傷を描きました。
当時の風俗をありありと写し出しただけでなく、夢二の絵から新たな風俗も生まれました。百貨店等の商業美術を手掛け、都市に花開いたモダンな文化の担い手としても活躍しました。
本展では東京にまつわる夢二の作品を展示するとともに、当時の東京の様子を伝える資料も併せてご紹介いたします。夢二の生きた時代、近代的な都市へと変貌しつつあった〈モダン東京〉の空気をお楽しみください。