情 報
国内最大級の妖怪コレクションから厳選した貴重な資料を展示
妖怪資料コレクターであり研究家として著名な湯本 豪一氏が蒐集した国内最大級の妖怪資料「湯本 豪一コレクション」が広島県三次市に寄贈されました。同市は、平成31年春に「(仮称)湯本 豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」を開館し、コレクションの収蔵・展示を予定しています。
今回はその資料の中から、葛飾 北斎の浮世絵「百物語 お岩さん」「番町皿屋敷」など貴重な資料や、コレクションからの初の一般公開となる「百鬼夜行絵巻」「神農化物退治絵巻」「錦絵:白縫譚」「茨木童子図名古屋帯」など珍しい作品を展示。人魚・河童・烏天狗などのミイラ(正体は哺乳類、鳥類、爬虫類などの生物を加工したもの)を学術的な解説とともに紹介します。
また、怪異蒐集家である木原 浩勝氏が所有し、日本で唯一の現存する「件(くだん)」の剥製も展示。「件」は未来を予言し、その絵姿は厄除招福の護符になるとされていることから、「妖怪願掛け神社」を設置し、その御神体として展示する。希望者は「お守り」として「件」とのツーショットをインスタント写真で提供。(別途500円税込)。書籍や雑貨などの妖怪グッズの販売コーナーもあります。
イベント初日には妖怪研究家の湯本 豪一さんと作家の木原 浩勝さんが展示物を説明するギャラリートークもあります。(13時~湯本さん、15時~木原さん)妖怪ファンはもちろん親子やカップルが楽しめるというだけでなく、昔の人々の生活と「妖怪」との「つながり」を知ることができる非常に珍しい展覧会です。