春画を復刻するプロジェクト

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200年の時間を経て、春画を復刻するプロジェクト。

春画は性的表現を含むことからタブーとされがちですが、豊かな発想と風刺を交えたユーモアによって創り上げられた日本独 自の美の世界です。江戸後期に制作と販売が禁止されて以降、日本では長く日の目を見ませんでしたが、欧米では高く評価され続けてきました。

しかし近年になって国内外で相次いで春画の展覧会が開催されたこと(2013年大英博物/2015年永青文庫 /2016年細見美術館)が契機となり、国内はもちろん世界中から春画の復刻を望む声が増えています。

ただ、春画には江戸当時 の最高の彫摺技術が用いられており、技術的な面で非常に高い水準を要するものが多いため、現代においては春画の復刻は非常に難しいとされてきました。その上、春画の高度な技術を継承する職人の高齢化が進み、その技術の存続も危ぶまれる状況に陥っています。

そこで当組合は、春画の技術を次世代の職人に継承し、また、その文化を社会が正しく理解し享受できるこ とを目標に、本事業を開始することとしました。「袖の巻」の復刻作業を通し、春画の技術を次世代の職人に継承することを 試みると共に、オリンピック開催の2020年に全12図の復刻を完了し、「200年ぶり」に国内で春画の伝統版画の販売を行います。

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