情 報
古くから日本人は、四季折々の草花や景色の色合いにその草花や景色の名前をつけて、親しんできました。
桃色、浅葱色、金糸雀色、紅掛空色・・・。
そんな草花や自然の鉱物などの色は糸や布を染め、着物となって纏われていました。季節によって纏う色を変え、季節や自然の美しい色を慈しんでいた、それが、日本人の美意識だと思うのです。
昔の人がそうしたように、いまも、日本の美しい色を、いつも身に纏っていたい。
草花を見て、空や山々の色を見て、季節を感じあぁ、美しいなぁ、と思う。そんな日本人の美意識は、今も変わらずにずっと日本人の心の底を流れるものだと思います。
だから、日本人の心を躍らせるような装身具をつくりたい。日本の色の微妙な美しさを表現したくてひとつひとつ、手作業でつくっています。その日の陽の光や水でそのときの色が生まれる。
同じ色を出そうと思ってもまったく同じものは、生まれない。一つ一つしかないから、その色に合った金具で、合ったデザインでていねいに、装身具にしています。美しい日本の風土を思うような日本の伝統色をお耳に纏ってみてください。