情 報
新・和文化雑誌『ぶ -江戸 かぶく 現代-』は、「江戸」「かぶく」「現代」をテーマにした雑誌。
『ぶ』創刊の背景、コンセプト
2020年に向けて、日本の伝統文化が至る所で取り上げられ、拡散されていますが、本来伝統とは、革新の連続によって受け継がれて来ました。ステレオタイプな"伝統文化"は、私たち日本人には見飽きている部分もあると言わざるを得ません。そんな中、革新的な(かぶいている)日本の表現者たちは、アンダーグラウンドから飛び出し、より強烈な表現を始めています。
『ぶ』はそんな表現者たちの作品を、"脳を直接刺激する"ようなインパクトのある写真で、大型誌面に掲載しています。加えて、活動の背景にあたるジャパンオリジナルの心をインタビューとして紹介しています。
また、『ぶ』は価値観の本でもあります。流行やファッションの起源はパリより江戸の方が100年も早かったなど、当時の江戸が世界一進んでいたことを教えてくれる、日本のイメージを覆す談話も特集しています。今年は明治維新から150年を迎え、欧米的に近代化された社会が世界中に広がっています。今となっては、150年前の江戸にあった、バランスのとれた価値観を教わる機会がありません。実は、その江戸の価値観の中に、現代の行き過ぎた物質経済社会を粋に乗り越える答えがあったのです。そう、江戸は私たちがこれからストレスなく生きて行くための答えに溢れているのです。
創刊号特集内容
創刊号の表紙は、ボールペンによる圧倒的な表現力が話題のSHOHEI(大友昇平)氏による作品。気になる中身は、パンクバンド「切腹ピストルズ」のライブ写真&インタビューを始め、現代の千利休・松村宗亮氏のフォトストーリー&インタビュー、モデル・秋本梢氏をファッションディレクターに迎え、豪華8名のミューズが登場する「浮世絵現代」などのビジュアルページ。加えて、染織史・服飾史研究家の丸山伸彦教授の江戸文化論や、菱川師宣の遅咲きのアーティスト論、現代を生きた江戸人・杉浦日向子氏の著書に読む現代人へのメッセージなど、読み物ページも充実の内容となっています。